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とりとめのないこと

2022.12.31のブログ

2022.12.27に、年内をもってSexyZoneマリウス葉の芸能活動引退が発表された。

仕事納めの前日、昼休憩でファンクラブからのお知らせという第一報をみたとき、なぜか退所だとわかってしまい腰に力が入らなくなってしまった。動画があるはずだとイヤホンを探そうとして、虫の知らせか朝に「イヤホンを持っていかなきゃ」と思ったまま家に忘れたことを思い出した。お知らせの文章を読むと、その聡明さと強さと思慮の深さに感嘆してしまって、計画して、準備された発表だとわかってしまい、受け入れる以外の感情はうまれなかった。逡巡して結局数秒だけ動画を再生し、ああやっぱり元気そうだと安心した。同時に、一人を待つ四人に、猶予期間に戻れないんだと思うと、なんの感情かわからない涙が出た。どうして泣いているのかもわからないまま、職場の、一人になれる部屋で少しだけティッシュを抱えた。つとめて考えないようにしていたことが現実になった。考えないようにしていただけで、ふと夜に思っては、そうはならないと言い聞かせ、安堵し、でも当人じゃないのにわかるわけがなくて、どうなるかなんて当人でさえもわからないのに私にわかるはずもなくて、いつかその時が来たのなら少し悲しんで、でも笑って応援しようと毎回決めて、眠りにつく日は何度もあった。

 

そんなような気がしていた、というような予感は私にはなかった。ただ、可能性として充分にありえる、と視野にいれていただけだった。むしろ、もうそろそろ復帰のお知らせがくるかな?とまで思っていた。2年前の休養時に決めたのは、積極的に待つのは2年まで、ということだった。これは自分を守るための線引で、だれにも時間は有限で、私は私の人生を生きなければいけないし、それこそが彼らの描く思想だと思っているので、私は私のために、2年経っても何もなければ心のどこかで受け入れつつ待とうと決めていた。

決めていたからって今回すんなりとはまだ受け入れられなくて、事実として目の前に大きく寝転がっているから受け入れざるを得ないだけだった。100%すぐに受け入れるってのも無理があるだろう。だからこそ用意された5日間だと思った。

ネットのようすからインスタをフォローし、いま5人が旅に出ていることを、年明けにライブの配信があることを知った。その軽快さと周到さに、可哀想にさせないという矜持を感じた。間違いなく、メンバーもファンも愛されている。その強さと優しさこそ私の好きな彼らだと誇らしくなった。門出、という言葉をみかけた。そうか、門出なんだ。それならと、ご馳走を買って、オレンジ色の薔薇を部屋に飾った。

夢だとわかっている夢の5日間は忘れられない年末になりそうだった。一時間に一投稿してるんじゃないのか?というほど怒涛のペースで上がるインスタには、豚鼻になって息切れしてまで笑う声や、雪玉をぶつけて遊ぶ姿や、くだらない日常の延長みたいな投稿が、輝いたまま並んでいた。純然と横たわる事実を優しく強制的に脳に叩きつけられ、あまりの完璧さに、愛しさをもって何度も涙した。

個人的な話になるが、優しくもいれるし、強くもいれるけど、優しくて強くいるのはとても難しいと私は思っている。しなやかな強さを手に入れるのが私のここ5年ほどの目標で、そのために今年は他人に期待しないことを意識していた。自分でなんとかする、責任をもつ、一人で立つことが、正しい協調性をもつことや多様性と向き合うために必要だと思ったので。

今日を迎えて、やっぱり彼らは優しくて強い人たちだとますます好きになってしまった。葉っぱのように小さくても健やかに、風に磨かれて勝ち負けじゃない聡明さを手に入れた君たちが好きだよ。オレンジ色の薔薇は、あたたかな部屋で綺麗に咲いてるよ。